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地籍調査事業

 
 

地籍調査とは

地籍調査

一筆ごとの土地の所有者、地番、地目を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。

国土調査法に基づく「国土調査」の一つとして実施されています。

境界が不明確だと、森林整備の遅れに繋がるだけでなく、災害時の復旧作業着手にも影響が出ることが予想されます。

大阪府森林組合での取り組み

地籍調査 地籍調査 地籍調査

森林組合では2005年(平成17年)より高槻市北部の山林部の地籍調査に着手しています。登記所に備え付けられている地図や図面は、その半分ほどが明治時代の地租改正時に作られた地図(公図)などをもとにしたものです。そのため登記所に備え付けられている地図や図面は、境界や形状などが現実とは異なっている場合が多くあり、また、登記簿に記載された土地の面積も、正確ではない場合があるのが実態です。

地籍調査の結果は登記所に送られ、登記簿の記載が修正され地図が更新されることになります。

記憶・記録との対峙

地籍調査では山野の奥深くで江戸や明治期との痕跡と対峙し照合する作業も例外ではなく、人の記憶や伝承の話ですら無視することが出来ません。デジタルな世の中では考えられない労苦が付きまといます。

  • 公図に記載されていない土地の調査で、法務局にも古図等の資料は無く、周辺土地所有者との立会でもわからなかった。組合の施業履歴を調べたり、過去に炭焼きをしていた古老などの記憶をもとに再立会、最後に隣接土地の売買契約書類から所在が分かり、隣接土地所有者から割譲してもらえた。(1年以上かかった)
  • 公図に記載されていない土地の調査で、市役所に資料が残されていたので、それに基づき隣接する土地の地権者2名と協議を重ねたが合意できず筆界未定地とした。2年間かけても解決に至らなかった。
  • 森林調査と異なり、境界を示す根拠を求めて、下を向いて歩き回ることもしばしば。気が付けば奥地に入り込み、GPSが当てにならなくなり、遭難の一歩手前までいった。非常に危険である。
  • 現地調査の為、多くの関係者に集って貰う日時の調整が一苦労。せっかく調査に日時が決まっても、当日大雨で調査見送りも多い。

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