大阪府内産木材
大阪府の森林は大阪湾を中心とした外縁部に多く、その面積は56,000haと大阪府域の面積の30%を占めるものの、森林面積の割合は全国で最少です。
しかし林業の歴史は古く、300年の歴史を誇る「河内林業地」が存在するなど、特色ある林業が営まれており、戦後の拡大造林などを経て、現在では大阪府内の広い範囲に人工林が広がり、各地域で木材生産が行われています。
その中で大阪府の認証材である「おおさか河内材」や「いずもく」は、産地を表す名称を付け、ブランド化することで、親しみを持っていただき、差別化を図る取り組みを行っています。
当組合ではスギ・ヒノキに限らず、クヌギやコナラといった天然林からは、薪を生産し、販売しています。
また、開発による伐採木や、街路樹の整備の際に発生する剪定枝などをチップに加工し、バイオマス燃料やパルプの原料として供給する森林リサイクル事業まで、様々な用途に大阪府内産木材の活用を進めています。
大阪の認証木材「おおさか河内材」と「いずもく」
大阪府では、
- 「林業活動促進地区」内で生産された木材であること
- 合法的に伐採・生産された木材であること
- 認定事業者が、木材の分別管理・入出荷の管理を適切に行っていること
を基準として「おおさか材」の認証制度を実施しており、令和5年3月現在で8か所が林業活動促進地区に認定されています。
その中で「おおさか河内材」と「いずもく」は産地を表す名称を付け、ブランド化することで、親しみを持っていただき、産地の差別化を図っています。
「おおさか河内材」と「いずもく」は、日本有数の林業地である吉野林業の流れを受けた“密植”と呼ばれる手法により、苗木を通常より高い密度で植えます。
“密植”は木材の成長過程で小まめな間伐と枝打ちといった多くの手間を要しますが、年輪の幅が緻密で切り口が真円に近い木材を育てることができます。そのため、製材すると木目がまっすぐ伸びて美しく、きめ細やかで粘りのある丈夫な木材となります。
おおさか河内材
おおさか河内材は、太子町から河南町、千早赤阪村を経て河内長野市に至る「河内林業地」と呼ばれる林業活動促進地区で生産される木材の総称で、古くは灘の酒樽や大阪城の再建の際に利用されたという逸話があります。
森林組合では合併前より、この木材を用いて「ウッドベースかわちながの」を開設。消費者の皆様に木材をお届けするとともに、当組合の建築事業部と連携し、住宅をはじめ、公共施設や店舗への利用を促進するべく取り組んでおり、河内長野市内のみならず大阪市内の公共施設にも利用されるなど、ますます広がりを見せています。
気軽におおさか河内材をご利用いただける施設として、当組合が指定管理者として運営する「木根館」があります。こちらではおおさか河内材を使用し、棚や机、いすなど作りたい木製品を自由に制作していただけます。初心者の方やお子様向けに木工キットや木根館オリジナルの木製品も販売しています。
いずもく
いずもくは、和泉市内の認定業者や大阪府森林組合が製材した和泉市産の木材です。
市域の約3分の1が森林で、主にひのきが生産される和泉市は、平成24年から実施されているおおさか材認証制度の中で、木材の地産地消や、森林の適正かつ継続的な育成が図られていることが認められ、大阪府で初めて林業活動促進地区として認証されました。
このような取り組みを経てお届けするいずもくは、大阪府内産の地元の木材として、安心してお使いいただけます。
いずもくも和泉市内の公共施設への利用が進んでいますが、一方で和泉市の出生記念品といった小物の木工品にも活用されています。
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